【完】螺旋のように想いを告げて
「焼きそば言うな! ドレッドヘアだってば!!」
言い張る祐介だけど、やはり焼きそば。似合っていないわけではない。
祐介だから、焼きそばって言いたくなる。
「言ったの咲良ちゃんだろ!」
その咲良は、まだ尻餅をついて痛がっている。
「咲良のこと、忘れてた」
「ちょっと感じ悪くなった?」
「驚かす計画した罰だ。しっかり受け止めろ」
「亮ちゃんの尻はでかすぎて受け止められません!」
「スレンダーな俺になにを言う!」
「どうだか」
咲良の手を取ると、嬉しそうに立ち上がる。
俺と咲良と祐介。
3人、顔を見合わせて笑った。