【完】螺旋のように想いを告げて

普通じゃない日




 ***



 家に帰ったのは夜の8時を回った頃だ。こんな時間まで高校生が遊び回って、言うまでもなく母さんに怒られた。



 そりゃあ、連絡もなしに8時まで帰らなかったら怒られて当然だ。



 それでも気が晴れない俺は、風呂にも入らずベッドに倒れ込む。



 後悔はしている。悪いとも思っている。



 カラオケに行って、ゲームセンターでカーレースやって、ファーストフードでハンバーガー食べて、普通なら気が晴れるはずなんだ。



 つまり、普通じゃなかったってことだ。


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