【完】螺旋のように想いを告げて
普通じゃない日
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家に帰ったのは夜の8時を回った頃だ。こんな時間まで高校生が遊び回って、言うまでもなく母さんに怒られた。
そりゃあ、連絡もなしに8時まで帰らなかったら怒られて当然だ。
それでも気が晴れない俺は、風呂にも入らずベッドに倒れ込む。
後悔はしている。悪いとも思っている。
カラオケに行って、ゲームセンターでカーレースやって、ファーストフードでハンバーガー食べて、普通なら気が晴れるはずなんだ。
つまり、普通じゃなかったってことだ。