【完】螺旋のように想いを告げて
"母さんもう寝る。明日は会議だから、咲良ちゃんに朝食任せましたので。よろしくね、息子"
任せるなよ!
あいつ、絶対におにぎり作るぞ。好きだけど。
今日のことがあるし怖いな。異常にかたいおにぎりとか、闇鍋状態とか、頼むから勘弁してほしい。
冷蔵庫を開けて水を取り出そうとした俺は、占拠されたパックに1度ドアを閉めた。
もう1度、落ち着いてドアを開けるが何も変わらない。
「なんだ、こりゃ?」
静まり返った家に俺の声が響く。
冷蔵庫には様々な形のおにぎり。この大きさ。咲良しか考えられない。
「爆弾かと思った」
本当に爆弾並の衝撃だ。