Dance in the rain

音楽が終わって。

温かな拍手が沸き起こる中、
あたしは、息をはずませながら駆け寄った美央ちゃんたちとハグした。

「楽しかったね、花梨ちゃん!」
「うんうんっ楽しかったね!」

そうだ、楽しかった。
笑いながら踊ったの……一体何年ぶりだろう。

なんだか、泣きそうになりながら。
あたしは笑っていた。



「えー……フラギャラ大好きグループさんのダンスでした。ありがとうございました……えー……」
司会者のおじさんが、マイクを手に出てきて。
汗をふきふき、あたしを見てる。

「息の合った、すばらしいダンス……あの、ではありましたが……」

ん?
『ではありましたが』……?


「大変残念なのですが……今のダンスは、審査対象外として、失格とさせていただきます」
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