Dance in the rain
「……ぉい、おい花梨っ!!」
「へ……?」
ゆるゆるって。瞼を持ち上げていく。
「何やってんだ? こんなとこで」
翔也が呆れたように見下ろしてた。
いつの間にか、
あたしはリビングの床にころんと転がってて。
時計を見ると、どうやら1時間以上眠っていたみたい。
翔也の手が、CDケースを拾い上げる。
「ごっ、ごめんね。勝手に聴いたりして」
「いや、別にいいけど……それよりあれ、お前が作ったのか?」
『あれ』が、すっかり冷めてしまったダイニングの料理を指してることに気づいて、あたしは小さく、「うん」て頷いた。
「あの……バイト決まったから、一応就職祝い? みたいな」
「ああ、聞いた。“雨音”だろ?」
え。
「なんで知ってるの!?」