Dance in the rain

ガチャッ
玄関ドアの開く音が、あたしの思考を中断させた。
翔也、帰ってきたんだ。

ガタガタン!

続いて起こったただ事じゃない音に、あたしはソファからほとんど転がり落ちるみたいにして起き上がって、廊下に飛び出した。

「ちょ……翔也!?」

玄関先、翔也が……倒れてる!
心臓が、きゅうううって凍り付く。

「しししっかりして翔也ッ!!」
どうしようっ救急車って何番だっけ……

おろおろと駆け寄ったあたしは。


ぺチ。
翔也の頭を叩いた。

「酔っぱらってるだけかい」


ぐたってこんにゃくみたいに寝そべる翔也の全身から、お酒の匂いが漂ってる。
うわ。これ相当、べろんべろんだ。
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