Dance in the rain
6. 誘惑のモンスーン
仁科純。カフェ“雨音”で働く26歳。
兄の恭介さんと、2人暮らし。

性格は温和で素直、誰に対しても優しくて、綺麗好き。
趣味はお菓子作り。

一体どこのお嬢さんですか、って突っ込みたくなるプロフィール。
しかもあの美貌だし。
あたしがお嫁さんにもらいたいくらい。

フロアでにこやかに料理を運ぶ純さんを、視線で追う。
今日も女性客の大半が、そばを通る純さんに目が釘付けだ。

ううん、男性客も、こっそり二度見してる。
たまにいるよね、そういう魔力がある人。
性別問わず、周りの人を惹きつけてしまうの。


今朝起きてきた翔也は、少し顔色は悪いものの、もういつもの調子を取り戻してて。
昨夜のこと、少しでも探り入れられたらって思ったんだけど……。

——昨夜、随分酔っぱらってたね。
——あぁ、断れなくて、ちょっと飲みすぎた。なんか記憶ぶっ飛んでるんだよな。なんでちゃんとベッドまでたどりつけてんだ?
——覚えてないの? あたしが玄関から運んだんだけど。
——へえ……もしかして襲わなかっただろうな?
——んなわけないでしょっ!!

キスしたいとか思っちゃったことは……絶対内緒だ。
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