私と二人の物語
お茶が済むと、篠田さんは「またゆっくり探しましょう」と言って帰っていった。

私は、彼に申し訳ないと思いつつも、少しホッとしていたのも確かだった。


テーブルの上に綺麗に重ねられたパンフから、あのパンフを抜き出した。

息を整えて、それを開くと、幸せそうな新郎と新婦が描かれていた。

この仕事は、一緒にいた頃には見ていない。

その描かれた女性は、

彼の描く「美緒」だった。
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