私と二人の物語
第3章
その翌日から、二日続けて悟の家に行った。

急ぎたくはなかったけど、私自身、時間が余っていた。

そして、悟は、あの絵の続きを描き始めた。


「美緒…」

悟は私を少し抗議気味に見た。

「はい?」

私は真面目に答えたつもりだったが、

「美、緒…」

悟はその顔をやめなかった。

「……ぷっ」

「ほらぁ~じっとしててよ」

「じ、じっとしてるよ。……ぷっ、くっくっく…」

「もう~」

私が笑いを押さえられずに吹き出すと、悟が口を尖らせた。

でも…

「ぷっ!!あっははは!」

彼も堪えきれずに吹き出すと、笑った。

「もう~、何がおかしいんだよ」

「わ、わかんない!あっははは!」

もう二人とも訳も分からず大笑いをしていた。
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