鈍感過ぎる彼女の恋は。《完》
〜♪


マナーモードにし忘れたスマホが鳴る。

「大家さん?」

画面には今住んでるマンションの大家さんの名前。一人暮らしの私を娘のように可愛がってくれてる人だ。
しかし何て言うタイミングでかかってくるんだ。


「ちょうどいいじゃないか、言っとけよ」

「いや、言いませんよ…

あ、もしもし小笠原です。」

部屋を出ようとしたけど、腕を引っ張られここで話せと促される。


『あ、澄ちゃんかい?仕事中にごめんねぇ!実は今日の朝うちのマンションで水道管が破裂してねぇ。澄ちゃんの部屋も水回っちゃって!
他も老朽化してるし、これを機に建て替える事になったんだよ。だから今度の更新してあげられなくてねぇ。急で悪いんだけど、新しい家探してくれるかい?
あと今日から友達の所でも泊まっておくれね。』


…そんなマンガみたいな話があっていいのか。
おばちゃん、何も今じゃなくても…耳を近づけて内容聞かれてる今じゃなくてもよかったんじゃ無いですか…。

確かに古いマンションだけど、あの建物気に入ってたのに…。


「わかりました。新しい所探します…」


そう言って通話終了のボタンを押した。



「決まりだな。」



神様、あたしはこれから一体どうなるのでしょうか…
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