鈍感過ぎる彼女の恋は。《完》
失礼大魔神は、ワガママ大王

それからは怒涛の様に時間が過ぎていき、あっという間に1週間が経っていた。

社長秘書の仕事が何なのかは、ドラマや映画で得る知識くらいしかないけど、私のやってる事はきっとその範疇を超えていると思う。


「おい、これとこれどっちだ?」

「…右ですね。」


社長御用達のブランド店で、ネクタイやシャツを選ばされている。
これって秘書じゃなくて嫁の仕事だよね?

蓮水社長は独身らしいけど。
だからっておかしくない?
って思ってたけどそれも慣れて、早く済ませてほしい私は自分の好みでホイホイ意見を言うようになった。

他にも社長の引っ越した先の家具や、日用品まで、よくわからないから適当に買っとけだの、クリーニングの受け取りしとけだの、小間使いのように動き回っていた。

そもそも蓮水社長は秘書なんていらないんじゃないのか?と1週間見ていて感じた。

スケジュール管理も自分で完璧にしているし、車移動も自分で運転するから私は乗るだけだ。

立場的に運転させてくれと懇願したが、あっさり断られ、助手席に座らないと取引先に行かないなんて言い出すから本当にタチが悪い。


もはやイライラしてる私を面白がってる…?と思えてくるほど。
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