溺愛ペット契約~御曹司の甘いしつけ~
ため息交じりにこぼすと、美鈴さんは苦笑しながら尋ねてくる。
「……ペット生活、うまくいってないの?」
「ペット……。そのままでいられれば、うまくいくんでしょうけど……」
「あら。もしかして、迫られてるの?」
からかうような視線を向けてくる美鈴さんだけど、私は首を横に振る。そして自分の気持ちを確かめるように、ゆっくり本心を打ち明けた。
「逆、です……私が……好き、に、なってしまって……」
「……そっか。気まずいってことは、告白して、返事待ちとか?」
「いえ。告白なんて大それたことはできません。困らせるだけってわかるし……。だけど」
私が蓮人にお願いしたことを聞いたら、美鈴さんはどう思うだろう。馬鹿だって叱られちゃうかな……。
美鈴さんの反応を怖れながらも、私はとうとうあの夜のことを告白した。それから、蓮人と過ごす日常生活のいろいろな出来事も。
最初は神妙な顔で耳を傾けてくれていた美鈴さんだけど、話が進むうちになんだか表情が険しくなってきた。テーブルに頬杖を突き、眉間にシワを寄せてときどき日本酒のコップを傾けている。