恋ノ音
そして、私たち教師は、パトロールへと出た。

私は、拓くんと一緒だった。

「なんか久々だな~、ここ」

「ん?あー、愛香って福島出身なんだっけ?」

そう聞いてきた拓くん。

やっぱり、覚えてないんだ…

「俺、この辺来たことないからわかんねーなー」

ズキッ

覚えていないという現実を突きつけられ、胸が痛んだ。

その時、

ピリリリ、ピリリリ

クラスの人と達と連絡をとるための電話が鳴った。

拓くんと顔を見合わせてから、電話に出る

「はい、もしもし。」

[先生‼大変です‼]

電話に出るとすぐに切羽詰まった声が聞こえた。

「どうしたの⁉」
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