moon~満ちる日舞う少女~【中】




香「姉ちゃんは奈津君たちともこうやって遊び行く?」


美「ん〜。行かないかな?…離婚してはからはね」


香「前はよく3人で公園とかで遊んでたね」



美「だね〜。懐かしい」



私の思い出した記憶はまだ3人とも幼い時のものだった。



美『うおー!ちゅいてこーい!』
私は木の棒を掲げてそう言った。

奈『かちゅき、だいじょぶか?』
奈津はその頃から気がきいていた。

香『ふたゃりとも、まってよぉ!』
香月はまるで2人よりも年下かのようについてきた。





美「ふっ」



香「何?」



美「いーやっ。…」



香月はもう、私のあとを追わせない。


…大丈夫。今は、修也たちがいる。…だから香月は1人にならない。





『だったらお前は…?』



奴の声が聞こえた。







私はいいの。大丈夫。…






香「姉ちゃん?」



美「ん?」



香「眉間にシワよってる。おばさんにな…グハッ」



美「なんて?香月くん?(黒笑」



香「殴った時点で聞こえてんじゃん!!ってか冗談だよ!!家!家着いたって!!」



美「あぁ…」



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