黄金のラドゥール
神官長ミムリ
訪れたケイジュンを前にコウジュンは満足そうに笑った。

「なんとか噂を挽回できましたね。
皇子、今後のハル様の警護ですが、議会の間だけでも他の者にお任せになっては?」
ガインが勧める。

「それはできない。」

予想できた答えにガインは内心『やはり。』と呟いた。

「兄上はいつの間にこんなに変わられたのだ?」
ケイジュン皇子が苦笑しつ耳打ちした。


「私も驚いております。」
ガインは小さく漏らした。

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