黄金のラドゥール
「ふたりして何を言っている。

ガイン、警護は譲れないが、会議の間、隣室に待機させるのならいいだろう。あそこなら会議の部屋とはひと続きの間だ、何かあればすぐに駆けつけられる。」

「かしこまりました。」
それでも分別はつけられるお方だ、
ガインは安堵した。

ハル様がいらしてから、皇子は変わられた。
社交的ながらも他者とはどこか一線画すようなところがあったのが、ハル様のことになるとそれが違っている。ハル様に皇子の今後も掛かっているのは確かだが、、
本当にそれだけだろうか?
彼女に向けられていた、皇子の眼差しを思い出す。


「花祭りの視察には私と同行させる。
いいな。」

「かしこまりました。」

「花祭り、面白そうですね。」

「おまえはいい。」

「まだ何も言ってませんよ?」

「一緒に行くと言いかけていただろう。」


「コウジュン皇子、ユンハですが、神官長に面会するのに手間取っているようです。」

「そうか、、
神官長とはどんな人物だ?」

「はい、聞いた話ですが、
神官長ミムリは若くして大変聡明で、異例の大抜擢を受け神官長に就任したそうです。
若さゆえなのか、世間と感覚がズレしているところがあるとか。」

「私も聞いたことがありますよ。
神官長はその見た目から男女の判断がつけられないほど中性的で、神秘的だとか。」

「ほぅ、、」
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