黄金のラドゥール
「す、、少しお待ち下さいませ!」
アユールが驚いたような声をあげ、扉の方が騒がしくなった。
何事かあったらしい。だがコウジュンはハルを見つめたままだ。恥ずかしさで先に顔を背けたのはハルだった。
蒸気した肌は紅く染まっている。
コウジュンはそんなハルの様子を愛おしく思い、小さな背にそっと腕を回した。
「返事が聞けていないな。」
ますます肌が紅くなる。
「ハル様!皇子様!」
パタパタと走り寄るアユールから告げられたのは
予想外の訪問者だった。