黄金のラドゥール
「アユールと申します。

身の回りのお手伝いをさせていただきます。
どうぞ、よろしくお願い致します。」
ぺこりとお辞儀をしてくれたのは纏め上げた髪が綺麗な女性だった。
私も慌ててベッドから降りようとするのを何故かコウジュンに止められた。

残りふたりは男性で、そのうちのひとりが一歩こちらへ踏み出してきた。
長身の金髪の人だった。
その人の腰にずっしりと剣が下げられている。

「ユンハと申します。
コウジュン皇子様の近衛隊隊長を務めております。
不躾で失礼ながら、貴方様にお伺いしたい。
出身はどちらでしょうか。」

「ユンハ。」コウジュンの声。


「昨夜はなぜ、あのような場所にいらしたのでしょうか?
どうやって降っていらしたのですか?

皇子、申し訳ありません。
お身体をお守りする者として、正体が知れない方をお傍に置くことはできかねます。」

きっぱり言い切ると、真っ直ぐな瞳が再びこちらに向けられる。
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