黄金のラドゥール

月が輝きを増し、その中心に何かが見える。

何かが落ちてくるのが見える。


今度こそーー、、


コウジュンはいつでも受けとめられるよう、水鏡の縁に立つ。
暖かな衣を手にしている。

水柱があがる。
歓声が上がる。

小さな悲鳴と、
透けるような滑らかな肌が見えた。

国王は自ら水鏡に飛び込み、
落ちてきた者の元へ急ぐ。

しっかと掴んで引き寄せた。

「、、コ」
その瞳を確認するやいなや、コウジュンの唇が途中まで出かかった声を塞いだ。

黄金色の光の中、二人の姿が照らし出される。
「ん、、ん、コウジュンッ!」

お互いを確かめ合うと輝く光の中で唇を重ねた。確かめるように、何度も。
消えてしまわないかと、何度も。
とどめられない想いが、何度も、何度も
唇を重ねさせる。

『会いたかった、、』


空気を揺らす歓声がふたりを包んでいた。


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