黄金のラドゥール
しばらくあって、重く低い声が響いた。
場内がぴたりと静まる。

「コウジュン皇子。

儀式でのことは聞いておる。

天から娘が降りてきたそうだな。

その娘がそうなのか?」


「はい。天からのラドゥールにございます。
結婚の承認を頂きたく参りました。」



「さぁて、普通の娘のようであるが。

皆の前で落ちてきたとはな。

うむ、確かにここの者とは違い肌が白いな。


、、ほぅ。赤みが差したか。」
国王が目を細めると場内もざわついた。
「なんと白く滑らかそうな肌だ。」

頭をさげたハルの顔が紅潮していく。


「よかろう。

その者を側室に加えることを許可する。

正妃については改めて他の姫を迎えよ。」


その決定に大臣たちがざわついた。



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