沢山の初めて
『旦那様、別れてください。』

「はっ?!」

『愛人ができましたね?』

何をそんなにびっくりしてるの?

『約束もありましたが、私達はお互い有名な会社の重役です。私の会社にあなたの不倫が影響を受けるのを良しとしません。』

「愛人なんていないぞ!」

何をそんなに焦っているの?

『いえいえ、何をそんなに慌てているのですか?わかっていたことでしょう?わざわざ女性の方から、非常識にも会社に会いに来てくださいましたよ?非常に迷惑でしたし、あなたの趣味も疑います。もっといい人いなかったんですか?』

日中のめちゃくちゃ忙しい時間に、突然現れた愛人さん。

会社に来るなんて、訴えて欲しいのかしら?

『と、いうわけで。私は出ていきます。離婚届はこちらに。書いたらさっさと出して下さいね。好きな人と結ばれたいので。』

「ま、待て!勝手に決めるな。」

勝手?

何言ってるの?

頭おかしくなった?

『いえ、約束しましたよね?』

「愛人なんていない!オレはお前が大事だと気がついたんだよ。今は浮気もしてないぞっ。」

今は…ね。
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