幼い頃に受けた心と体の傷
児童養護施設
 母親が倒れ、精神病を専門に取り扱う病院へと入院になり、私たち兄弟三人は父親と暮らすはずだったが、父親の都合で児童養護施設に預けられた。
 預けられた時は兄が6歳、私が5歳、弟が4歳の頃だった...。親と離ればなれになると知ったときは寂しさともう母親とは一緒に暮らせないのだと、幼かった私は小さいながらも悟りました。
 児童養護施設での生活は、そんな退屈のものではなかった。最初は他の子達と馴染むのが難しかったけれども、勇気を出して声を掛けたら、拒絶されずに快く受け入れてくれた。
 親には年に数回しか会えなかったけど、そんなに寂しさは無かった。何故なら、施設の先生や他の子達と仲良く暮らせていたからだった。
 施設に馴染めた頃には幼稚園に弟と通い始め、お互いを支え合いながら施設の暮らしへと馴染ませていきました。
 全てが初めてのことで、戸惑ったけど皆がフォローをしてくれたお陰で、寂しい思いをせずに児童養護施設での生活を始められました...。
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