嘘つきな恋人
秋が終わり、冬が来ても俺は美鈴に本当のことを言う機会を逸している。

お互いの家の鍵を交換しても俺は書斎に鍵をかけたままだった。

美鈴は鍵のかかった部屋を
少し、変だと思ってるかな?

このままずっと内緒にするわけにもいかないのに、
美鈴は俺の作り話を疑いもしないで、
夜中に部屋に居なくても、
「教師のお仕事って、大変ね。ゆっくり休んで。」と電話の声は心配そうだ。


どうしたらいい?

きっかけが掴めない。

俺の「愛してる」って言葉を疑って欲しくはないけど…

…美鈴は俺を心から信じている。

嘘をついていると知られて

俺はただ、美鈴に嫌われるのが怖いのだ。
< 131 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop