嘘つきな恋人
2月の終わりの当直の日。

夜間に入って、急変があったり、痛みが急に強くなった患者がいたりして、
スマホを見る事ができなかった。
ふと、気付いて、確認すると、

美鈴からのメールが2通入っていた。

1通目はDragonに行く。というメールで、

2通目は忙しいんですよね。連絡してごめんなさい。
気にせず、お仕事してください。

ってヤツだ。

シマッタと思ったけど、

また電話で呼び出される。

さっきの患者がまた、レベルが下がっているらしい。
家族を呼ぶように言ってあったけど…

最後のお別れをさせてあげないと…。

と急いで、病棟に走った。



深夜3時。

患者はなんとか持ち直し、

家族がそばで見守っている。

ホスピスは患者が穏やかに永眠出来るように

医師も看護師も心を配るのも大切な仕事だ。


一息ついて美鈴に明日食事をしようとメールを入れる。

朝になったら、電話をして連絡出来なくてごめんと言おう。

少し、ソファーに横になって目を閉じた。


夜中に部屋にいない事って

なんて言ったらいいんだろう?

俺はまだなんと言ったらいいか悩んでいるのだ…。
< 132 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop