嘘つきな恋人
「今日は帰ります。明日はちゃんと、仕事に行きます。」
と涙を拭いたしおりちゃんは私に少し、笑顔を見せ、

「美鈴さんがいつもの美鈴さんで良かった。
こんなことになって、絶対に嫌われるって…
これからは仲良くできないのかもって
そう思ってたから…」としおりちゃんが言ったので、

「しおりちゃんが誰と付き合っても、私はしおりちゃんが好きだよ。」
とまた、タクシーに乗せて手を振った。

後ろでタクシーを一緒に見送っていたさくらさんは
「うーん。私は今度こそ別れられなかったら、美鈴を嫌いになるかも…」
と私の顔を覗く。

「ええ?嫌われないように頑張ります。」と言ったら、

よろしい。と頭を撫で、

「さてっと、私も立ち会って良いかな。
ふたりきりにすると、何かと心配だし…」と笑って、先に立って歩き出した。


何かと心配かあ…
しおりちゃんの前では先輩面をしてるけど、
さくらさんにすればはまだまだ心配なんだよねえ。と私は少し微笑んだ。
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