嘘つきな恋人
私達は好きなだけ抱き合って、深く抱きしめ合って眠り、

翌朝、一緒にハンバーガーショップで食事をしてから、仕事に出かけた。

少し混んだ江ノ電の中でも、
裕人さんの隣で私の顔を覗いて微笑みかけてくれる。

私はものすごく安心し、繋がれた手をキュッと握る。

電車の窓から見える晴れた冬の海は深い青をしていて、とても綺麗だ。

これからもこうして一緒にいられる。

そう思うと、自然に笑顔になる。

「何か良いことがあったのかな?」
と裕人さんは少しかがみこんで、私の耳に囁いてくる。

「べつに?」とくすんと笑うと、

「やっぱり、リンの方が嘘つきだな。」と少し笑った声を出し、

「行ってきます。」と先に電車を降りる。

「行ってらっしゃい。」

と私が小さく手を振ると、嬉しそうに王子の笑顔で手を振り返してくれた。

…やっぱりカッコイイ。

と裕人さんの笑顔にちょっと見とれる私は

かなり裕人さんがすきってことだよねえ。

今日は仕事が終わったら、Dragonに行く約束をしている。

きっと、ドラゴン夫妻に思い切りからかわれてしまうんだろう。

私は少し可笑しくなって、頬を緩めた。
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