ゴールドハンド 罨
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“…っんん…、、 っ…… は… …遥香っ……”




「拓斗!」


遥香は、愛しい名前を呼びながら、飛び起きた。







まだ暗がりな 夜明け前の光景に、
我に返る。




「夢……か。。」







遥香は、暗がりのベッドの上で、ひとり… …呟く。







“また… … 見てしまった…。。

拓斗が空になってから… 一年が経つ…というのに…

未だに… …度々 夢に見る…


私の手で…

自身が…

…敏感に反応しながら悶絶する……拓斗の声…”








拓斗は、
初めてのとき、

遥香が触れると反り立ち、
遥香が握った瞬間に、果てた。




そんな、驚異的な初体験をしてから、
拓斗は、遥香を見ただけで、自身が反り立つ様になり、
“こんなことは、生まれて初めてだ…”と、
呟いた。







そんなことを思い出しながら、

明けだした夜からの 射し込む光に、

ベッドから ゆっくりと 窓辺に立つ。





カーテンを開けて、
明るくなりつつある 空を見上げ、



遥香は、自分の手のひらを 空に翳した。


そして、



拓斗に言われた言葉を、思い出す。





“遥香の手は、凄いよ!
これは、技だよ!常識を越えた、能力!

遥香は、凄い力を持ってるってことだ。

遥香の手は、まさに! 黄金の手だ!”








「黄金の… …手…」







遥香には、実感がなくて、

どうしても、拓斗の自身で 確認したくて、

拓斗のを 今すぐにでも 触りたい…

…握りたい… 衝動に、 …駆られた……






ーー











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