インタビューはくちづけの後で
黒塗りの車が道の向こうに見えた。

午後5時。
私はお金を払って店を飛び出し、


マンションのドアを開けた瑞希さんに

「瑞希さん!」と声をかけた。


瑞希さんは驚いた顔を見せ、ゆっくりと私の瞳を覗き込んだ。

私はこの瞳に会いたかった。と見つめ返す。


「どうした?」

「どうして、私を避けるんですか?」

「…質問か?」

「そうです。」と言うと、

「部屋に入るのか?」とクッと口の端を上げて、笑うので、

「お邪魔します!」と怒った声で入り口のドアをくぐってエレベーターの前に立つと、

「へえ。」と私の隣に立ってしげしげと私を見つめてから、

エレベーターのパネルにカードキーをかざした。






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