インタビューはくちづけの後で
「ところで…」と社長は私に向き直り、

「芽衣さんは広報部の仕事には慣れたかね?」と笑顔を見せる。

また、私を名前で呼んでいる。

「…5月に配属されて、まだ6か月なので…慣れているとは…」

「だから、言っただろ。雇わなくてもいいんじゃ無いかって。」と副社長が口を出す。

は?

「何を言ってる。他に勤めさせるわけにはいかないだろう」と社長が機嫌の悪い顔を見せる。

え?

「どっ!どういうことですか?!」

「…瑞希、何も話してないのか…」と社長が呆れた声を出す。

「さっき、会ったばかりだ。」と副社長は私に向かってニッコリ微笑み、私の腰をグッと抱き寄せた。


私は慌てて、副社長の胸に両手を付いて、

「ちっとも訳がわかりません!」と立ち上がると、

「…だから密着取材だろ。ちゃんと話すから、そんなに怒るな。」と副社長にそっと手を握られる。

なんでそんなに真面目な顔で見つめるの?

…その瞳で真っ直ぐ見つめられると、

何も言えなくなるじゃない

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