臆病者で何が悪い!
生田のせいで遅くなってしまった朝ごはんを二人で食べた。
「……それにしても、田崎さん、一体何を企んでるんだか」
「え?」
トーストを口にする手を止めて、生田の顔を見つめる。
「飯塚と付き合ってんのに、最近妙なことばっかり言ってるだろ」
「ああ……。田崎さんって、博愛主義者、みたいな感じなんじゃないのかな。フェミニスト? 女性は等しく皆大切にしなくてはならない、みたいな……」
「なんだ、それ」
それ以外に何かあるとは思えない。
「あんまり気を許すなよ。ああいう男が一番タチが悪いんだ」
「うん」
「分かればよろしい」
生田が私の髪に触れて、甘く微笑む。