溺愛されて困ってます。



「もう…しらないっ…」


私がそう言って、ぷいっとそっぽを向くと、ベットを出ていた翔也が戻ってきた。



「ごめんって…」



そう寂しそうに言われた。



そんなふうに言われると、私も許したくなる。



「もう…しない?」



「しないよ。」



「ならゆるす!」


まあ、この会話もいつもしてる気がするけど…




「ふぇぇん…」


翔也と二人の世界に入っていると、梨衣ちゃんの鳴き声が聞こえた。




「梨衣ちゃんどうしたの??」


一気に甘い雰囲気がなくなって、梨衣ちゃんを抱き上げる。



「梨衣ちゃんに負けた…」



翔也がそう言っていたのは聞かなかったことにしよう。



…end

< 125 / 141 >

この作品をシェア

pagetop