【完】編集者は恋をして大丈夫ですか?
「ほら二人とも話したいことがあるんじゃないの?僕、原稿やってるから話が終わったら呼んでね」

そう言って速水先生はリビングを出て自分の仕事部屋に行った。

桜川さんは私の隣に座った。
これじゃ目を合わせられないよ。でも顔を見たらますます話しずらくなる。一体何から話そう。

「このソファー座り心地いいですね。腰も痛くならないし」

「お前は年寄りか?そんな歳でもないだろ」

「確かに桜川さんの方がお年寄りですよね」
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