蜜月なカノジョ(番外編追加)

なんですかなんなんですか! これは質問攻めという拷問ですか?!
しかも相変わらずのフェロモン全開でフェロモン拷問ってやつですかっ?!

「き、気持ちがいいかは、よく、わからないです…正直そんな余裕なんて全く、ないのでっ…! で、でも、き、キスだけは、すっごく気持ちよかった、ですっ…!!」

拷問に耐えられずに必死で叫んだ。まさに魂の叫びってやつだ。
テンパリ過ぎてナオさんにドン引きされるかもと思ったけど、もうそこまで考えて行動するなんて無理!
今日は本当に完全にキャパオーバーもいいところ。
とっくにメーター振り切っちゃってますからっ!!


「……マジで? 超うれしー…」

「……へ?」
「キスだけでも気持ちいいって思えてもらえてることが…めちゃくちゃ嬉しい」
「……」

ほわ~んと眉尻を下げたナオさんは額面通り本当に嬉しそうだ。
…そんなに? そんなに嬉しいの?

「…杏。少しずつでいいんだ。少しずつ、こうやって一歩ずつ進んでいこう? 俺はいつまででも杏のことを待てる自信があるから。少しずつ一緒にステップアップして、杏が女性としての自信を取り戻したら……その時は…」

ドキンドキンドキンドキン……その時は…?

< 152 / 400 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop