蜜月なカノジョ(番外編追加)

「……本当に、男の人なんですね…」
「…うん」

Tシャツ越しでもわかる。その体は男らしい筋肉で覆われているってことが。
これまでは大柄の女性と信じて疑わなかったけれど、今思えば実は男性だったと言われれば妙に納得できることがたくさんあったことに気付く。
先入観って恐ろしいとあらためて思う。

「怖くない?」
「怖くは、ない、です…。だって、ナオさんはナオさんだから…」

重ねられた手にグッと力がこもったのだわかった。

「…なんか信じられない」
「え?」
「こうしてありのままの自分をさらけ出して、それを杏がじっと見つめてるなんて」
「…そう、ですね。私もいまだに信じられない気持ちです…」

互いに見つめ合ったまま動けない。
ドキドキ心臓がうるさくて、こんな時にはどうすればいいのかもさっぱりだ。

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