蜜月なカノジョ(番外編追加)


「…杏…可愛い…可愛い杏…好きだよ。好き_____っ杏っ??!!」


散々キスしておいてお前はなんなんだと言われるに違いない。

…けれど、ようやく自分が何をしているのかを理解した私は、それに気付くと同時に完全ブラックアウトした。



「杏っ! 杏っ! 杏っっっ!!! あぁっ、なんで俺はすぐに調子にのって暴走したんだ…! これでまた男嫌いが進んだら…あぁ゛~っ!! 頼む、杏っ、目を開けてくれっ! 杏っ、目を覚ましてちょうだいっ!!! 杏~~~~~~~っ!!!!」



遠のいていく意識の向こうで、男だか女だかわからないナオさんが何やら必死に叫んでいたような気がする。


< 79 / 400 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop