お散歩

裏表

 +++遥海side+++

 放課後みんなが言ってた

 あのあと、蓮が倒れて早退したらしい

「久しぶり、元気にしてた?」

『誰?』

「あれ?覚えてな〜い?
 痛い思いしてせっかく産んでやったっていうのに」

『お・・・かあ』

「ピンポーン、正解ー!」

『どうして・・・

「ねぇあんた、今KIRIYAのガキとつきあってるらしいじゃん
 しかもかなり溺愛されて育ったって聞いたよ
 親は元不良、しかも伝説の帝王12代目総長って噂
 今でもかなり裏の世界仕切ってるらしいじゃん
 その仲間紹介してよ」ボソッ

『私れn、今付き合ってる人の仲間とあんまり喋らないから無理です』

「へぇ~、れんって言うんだ
 いい事聞いた
 それじゃぁね」

『蓮に何する気!』

「そんなの決まってんじゃん
 あんたからそのれんって奴を奪ってれんからその家族に漬け込むんだよ
 そうすれば、金も権力も手に入る!
 夢のような人生じゃないか!
 それに、あんたからすべてを奪い取ることもできるしね
 そういう訳だから、覚悟しておきなよ」

 絶望と自分でも嫌になるようなドス黒い感情が私の心を蝕んでいく

 苦しい、辛い、憎い、様々な感情が体を支配していく
 また、あの時みたいに・・・

「あんたなんか生まれなきゃよかったのに!」
「死ね・・・死ね死ね死ね死ね死ね!お前なんか死ね!アハハハハハハ!」

 やめて

 やめて

「お前なんかに生きる価値も存在する意味もこれっぽっちも無いんだよ!」

 やめろ!

 ---遥海sideend---
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