春色のletter

「夜梨!」


「はい」


「今夜はヒマか?」


「ダメです!」


即答した。


佐伯さんがぽか~んとして挙げた手をゆっくりとおろした。


彼はそのまま周りを見渡したが、みんなは視線をそらしてくすくす笑っていた。


きっと今日のお祝いのつもりなんだろうけど、今日は早く帰りたかった。


本当は、日数的に考えると、4日くらいで返事がくるかと思っていた。


だから月曜の昨日、ワクワクして郵便箱を覗いた。


でも、何も入ってなかった。


だから、火曜の今日は来ている気がしていた。


ハルが、私みたいにすぐ返事をくれると思っているのは間違いかもしれないけど。




目の端で、見るからに落ち込んでいる佐伯さんが見えた。


(あのね…)


私は、心の中で手を合わせた。
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