春色のletter

「彼、小さい時に妹さんを亡くしてるの」


「え?一人っ子じゃなかったんですか…」


「うん。事故だったらしいんだけど、なんか自分を責めてるような気がするわ」


「そうなんですか…」


「前に言ってた。大きくなったら夜梨ちゃんみたいだったんじゃないかって」


「どこか似てるんでしょうか?」


「えっと、夜梨ちゃん、正治さんのお義母さんに似てるから…かな?」


「妹さんはお母さん似?」


「多分」


「そっか、それでか…」


あの優しさの理由が、やっとわかった気がした。

< 206 / 487 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop