春色のletter

「だから、持ってっていいって」


かおりさんが本当に苦笑していた。


「あ、ごめん…」


私は手を合わせながら、部屋の鍵を開けた。


「お幸せに~」


かおりさんが手を振った。


「意味わかんないし」


ドアを閉めるとホッとした。


なんか、毎回これね。


バッグをいつもの場所に置くと、画集を持ってソファに座った。
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