春色のletter
それから着替えもせず、どれだけその画集に見入っていただろう。


「あ、いっけない」


私はバッグのところに行って、中に突っ込んだ荷物を取り出した。


「バイク便でっていうことは…」


開けてみると、やっぱり今日頼まれたmisakiさんの友人の音源のCDだった。


添えられた手紙には、


「夜梨子さんの感性でお願いします」


と、書かれていた。


そうだ。


彼女の期待を裏切っちゃいけない。


私は画集を棚にしまうと、CDをプレーヤーにセットしてPLAYボタンを押した。
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