春色のletter
「ふぅ~」
入浴剤を入れて湯船に浸かると、ゆっくりと息を吐いた。
目の前の大きめのタイルの真ん中に花の絵が描かれている。
よく見ると、その花のデザインは「やっぱり、こうじゃなくちゃ」という感じがした。
見慣れていて、そのまま見過ごしてしまうけど、じゃあ、自分でこれをデザインしたら?
そう考えると、難しいような気がした。
「まだ、だめだ…私」
私は、またゆっくりと、今度は大きく息を吐いて、天井を見つめた。