春色のletter
「それは、私」


「そっか…。だからか…」


消印が八幡になってからは、少し感じていた違和感の理由だった。


「でも、なんでハルは?」


「癌…肝臓のね」


「…いつ、知ったんですか?」


「彼がこっちに帰ってくる直前」


「こっち?」


「うん。あなたとの手紙のやり取りをしてたのは、小倉南総合病院からよ。ここに転送されて、私か母が持って行ってた」


「そっか、病院だったのか」


さつきさんが、うなずいた。
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