美称・臥龍 喬子の生き様
控え室を出ると、ボーイが喬子へと駆け寄った。


「喬子さん、8番テーブル、お願いします」

「はい」


フロアへ降り、テーブルに向かうと
喬子は、一瞬 息を呑んだ。

そこは、No.1の藍螺のテーブルで
彼女のテーブルに 初めてヘルプに入ることに
緊張が走ったのだ。


しかし、
ぼさっと突っ立っているわけにはいかない。


喬子は、藍螺の大事な御客様に 豊かな笑顔で挨拶をし、速やかに テーブルに着いた。
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