幸せの構図
でもやっぱり侘びしかったので侘びしい食事にした。目玉焼きは芸術的に半熟に出来上がり、少しの醤油とたっぷりのマヨネーズ。私にとっての極上の組合せ。みそ汁はネギとワカメだけ。これでじゅうぶんだった。

そして食後の一服とコーヒーも至福の時。寂しいがまんざらでもない一人の時間、一人の空間。

徐々に頭の回転が上がってきた。私も行動に出ることにした。りつこに負けていられない。りつこが何かを確かめに行ったのなら、私もりつこへの愛を確かめに行くだけだ。

「よっしゃ!まず平塚に行こう!」
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