幸せの構図
再び起きたのは部屋もじゅうぶんに暖まった午前10時すぎだった。
薪ストーブのパチパチという音の向こうに、珍しくトーストの匂いがした。

静かに歩く彼女のスリッパの音とキッチンの音が私を笑顔にさせた。

彼女には後ろにも目があるのかもしれない。

「おはよ、ひろし君」

その声で彼女も微笑んでるいるのがわかった。

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