幸せの構図
食後のコーヒーもインスタントではなかった。それを味わっている時にふとひろし君と後藤さんのことを思いだしたが、その2人がこの店で再会したことをりつこは知らない。

「ホントに変な人たち」

会計をすませるとまたワンフロアーずつ店内を物色しながら下りていった。国分寺の街に出るとそこは東京多摩地区の歓楽街としての賑やかさで溢れていたが、流れる人と車の流れを横目に普通にコンビニに入って缶ビールとチョコレートを買った。極上の組合せである。500ml缶を2本買ってホテルに戻った。
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