幸せの構図
目覚めは爽やかだった。カーテンを開けると国分寺の街は既に動き始めていた。東京の朝だった。

10時を待って国分寺の街におりた。駅前の喫茶店に入った。すぐ斜め向かいがひろし君の働いていた居酒屋だ。一階がパチンコや。右側の狭い階段を上った。そこにはパチンコやの2階とは思えない昭和の雰囲気そのままの渋い店内。アミーという名の喫茶店。香ばしいコーヒーの香りに癒された。贅沢なクッションの椅子は客の回転率よりも滞在時間を優先してくれるオーナーの気持ちがこもっていた。
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