幸せの構図
国分寺の街は夢の竜宮城ではなく、大きな大きな玉手箱。

私はコンビニで缶ビールを買ってホテルに戻った。カーテンを開けると、駅の構内と北口の街が見えた。

ビールのプルトップをあけるといい音がした。缶から静かにグラスに移し替えてビールを飲み干してタバコに火を点けた。

国分寺の街がキラキラと微笑んでいた。
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