幸せの構図
そんな私の想いをよそに、ムードメーカーの星野が立ち上がった。

「それでは、むらさきに復帰したひろしを祝して〆の乾杯をしたいと思います。では皆さん、今度は何年後に会えるかわからないひろしに、乾杯!」

相変わらず口が減らない奴だ・・・

「という訳で二次会に行く人?」

・・・・・・


全員が手を挙げた。

こいつら、社会人だし家庭もあるんじゃね~のか?

大学時代と変わらないノリで昭和の懐メロカラオケ大会は朝まで続いた。皆、演歌の似合う年頃になったんだなとつくづく思いながら私も「天城越え」を熱唱した。
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