幸せの構図
そしてひろし君が秋田に戻った理由。両親の病気、特に父親のガンが発覚し余命いくばくもないと知った時の衝撃。父親の余命もさることながら、一人残される母親の気持ちを思い秋田に戻ると決めたこと。そのことも急いで結婚した理由ではないとは言い切れない。

すぐに子供も生まれたが幸せは長く続かず離婚。3歳の幼子を男手一人で育てたこと。今では中学生になるその子ともいい距離を置きながらいい関係でいられる自分のことも語った。

母親が孫のランドセル姿を見ることなく他界したこと。親戚とも仲違いをし、兄弟とも疎遠になってしまったこと。

仕事は普通のサラリーマンを選んだが思うところあってセミリタイアしたこと。外資系企業に再就職の内定もあったのだが突然起こった世界的金融恐慌の余波をもろに受けてその話しも頓挫していることなどを語った。
< 502 / 596 >

この作品をシェア

pagetop